【韓国料理】生で食べるワタリガニ(ケジャン)が絶品! 百濟(百済/ペクチェ) @今池〜池下
第1回はお隣の国、韓国の料理が食べられる百濟(百済/ペクチェ) をご紹介します!
韓国料理とは?
日本から最も近い国の1つ韓国。残念ながら、私はまだ行ったことがありません。(社会人でも気軽に行けるだろうという想いもあり、未踏の国です。)
さすがに隣国だけあり、さらに在日韓国/朝鮮人の方々の貢献や2000年代以降の韓国文化の流行に伴い、すっかり日本に浸透しており、ほとんどの人が食べたことのある韓国料理ですが、簡単に整理しておきます。ここでは北朝鮮を含む朝鮮半島の食文化をご紹介します。(お店の紹介をご覧になりたい方は、スルーしてください)
朝鮮半島(特に南西部)では、日本と同様に稲作が盛んであり米食を中心とし、肉、魚介類や野菜をコチュジャンなどに代表されるように、日本の味噌にあたる醤(ジャン)などの発酵調味料を用いた料理が特徴的です。
韓国料理といえがキムチですが、キムチを代表として韓国料理に欠かせない唐辛子はもともと韓国にはなく、日本にもあるような野菜の塩漬けでした。
唐辛子は、南米原産ですが、大航海時代に欧州へ伝わり、ポルトガル人が日本へ伝え、16世紀後半に日本から朝鮮半島に伝わり、その後現在のキムチや韓国料理へと変わっていったようです。(諸説あります。)[2]
韓国の食堂に行くと、ミッパンチャン(밑반찬)とよばれる小皿のおかずが無料で何種類も提供されるというおもてなしがあることも大きな特徴です。ぜひ現地で体験してみたいです。
お店の紹介
長い雑学はさておき、お店の紹介をしていきましょう。
お店は地下鉄の今池駅と池下駅のどちらからもアクセスしやすく、駐車場も3台あります。訪問時はあいにく空いていませんでしたが、隣にコインパーキングもあり、便利な環境です。
店名の百濟は、三国時代(B.C.1世紀~A.C.7世紀)の現在の韓国の首都ソウルを含む南西部一体を支配していた百濟国のことです。日本とも繋がりの深い国で、583年に日本へ仏教を伝えたり、663年に唐と新羅の連合軍との戦いである白村江の戦いで日本が援軍を送ったこということを中学校で習いましたよね。
百濟の領域の南部、現在の全羅道にあたる地域では気候が良く、食材が豊富であることから食文化が発達し、韓国人のなかで食といえば全羅道という認識があるようです。
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店内に入ると、有名人のサインがひしめいています。このお店は、韓国料理レストランの多い名古屋でも1〜2を争うほどの人気店であり、本ブログでわざわざ紹介する必要がないのではというツッコミが来そうですが、まずは手軽なところからご紹介させていただくということで、お付き合いください。
店内は大半は日本人ですが、韓国人のお客さんもいて、店員と韓国語で会話を楽しんでいました。この日はランチの時間に訪問。 ランチ限定で無料のおかずのサービスがあり、小規模ながらミッパンチャンを体験。この日はブロッコリーのキムチをはじめとした三品でした。キムチは白菜以外にもあることは知っていますが、ブロッコリーのキムチは初めてで新鮮でした。味はブロッコリー独特のクセがなく、正直ブロッコリーが好きじゃない私にも美味しく食べることができました。
ランチメニューは 以下のようになっており、ディナーに比べて、かなりお手頃になっています。
連れと3品を注文。
○カンジャンケジャン定食(4,550円(税込))
まず1品目は、このお店の名物であるカンジャンケジャンの定食
ケジャン(게장)は生のワタリガニを塩とタレに漬けて、熟成された料理で、タレが醤油ベースのものだとカンジャンケジャン(간장게장)となるようです。
韓国西海岸のメスのワタリガニを用いたカンジャンケジャンはこのお店の名物であり、インパクト抜群!一匹丸々使われています。
恐る恐る食べていると、店員さんが食べ方を丁寧に教えてくれました。
たっぷりのタレを絡め、チュパチュパ吸い付くように食べるとのこと。手にとって、食べさせてまでくれました笑 こういう大胆なところは、日本人には無いなということで、プチカルチャーショックを体験...
肝心の味は、磯の香りは強いものの、それを上回る旨みで、思わず笑みがこぼれました。
漬けダレは醤油のみならず、フルーティな甘みが広がります。
生のカニは日本でも食べれますが、全く違う種類の食べ物です。なぜか生カキのように何か悪いことをしている気分になりましたが、お腹を壊すことはありませんでした笑
さらに教えていただいたのは、味噌の入った甲羅にご飯を入れて混ぜる食べ方。
韓国はビビンバも混ぜてから食べる「混ぜる文化」です。混ぜご飯は、先ほどの味にカニ味噌の苦味が加わった複雑で深い味わいでした。
○百済定食(1,380円(税込))
周りを見渡すと一番人気だったこのメニュー。
メインは「牛すじ煮込み」、「イカの野菜炒め」、「豚の野菜炒め」の3種類から選べ、一番人気の「牛すじ煮込み」を選択。
真っ赤に染まっていますが、色とは裏腹に味はアッサリ。韓国では比較的辛くない唐辛子粉もメジャーであり、おそらくそれを用いたものなのでしょう。スンドゥブもアッサリでした。
○冷麺(960円(税込))
朝鮮半島には、北朝鮮の水冷麺(平壌冷麺)と韓国のビビン冷麺(咸興冷麺)の2種類があり、ここでも選ぶことができます。
南北首脳会談で北の将軍様が持ってきたことが話題になったこともあり、前者を選択!
麺が長いのでハサミでカットしてくれ、混ぜてくれました。混ぜてくれるのは有り難いのですが、写真を取り忘れたことに気づき、具材を戻し修正...韓国料理の写真を撮るのは難しいです笑
牛骨とリンゴが効いたアッサリスープと、日本の麺にはない独特の食感。毎日イケます。
大満足の3品でした🍽
店内には、提灯や掛け軸など馴染みはあるけど、少しデザインが異なる装飾品が並んでいます。共通の文化を持っていることを感じさせますね。
次回はビビンバや焼肉なども食べてみたいですし、定期的に通いたくなるお店でした。
韓国料理を楽しむなら、名古屋周辺にお住まいの誰しもにオススメできるお店です。
店舗情報
店名: 百濟(百済/ペクチェ)
営業時間: 11:30~15:00(ランチ)、17:00~23:00(平日ディナー) 17:00~22:30(土日祝日ディナー) 新型コロナによる営業時間変更がありますので、詳細はホームページをご確認ください。
定休日: なし
アクセス: 地下鉄今池駅から徒歩5分、地下鉄池下駅から徒歩6分
ホームページ: http://www.backje.jp/index.html
食べログ: https://tabelog.com/aichi/A2301/A230106/23004552/
お気軽度:★★★(大半のお客さんは日本人であり、行きやすい)※
※本ブログではコンセプト上、味や接客などといったお店の総合的な評価することは控えさせていただきます。(評価はリンクの食べログをご覧ください。)
しかし、客層やお店の場所によって、海外の雰囲気に慣れていないと行きにくいお店があります。そこで、日本人が気軽にそのお店に行くことができるかという観点で3段階でつけることとします。
お気軽度の高低と、お店の総合的な評価(特に料理の味)には一切関係がありませんので、ご承知ください。
★★★(大半のお客さんは日本人であり、行きやすい)
★★(ある程度その国の雰囲気があるが、ハードルは高くない)
★(その国の雰囲気に近く、外国文化への慣れが必要)